君の学校

教育関係多めで書いていくつもりの雑記ブログ

立ち入り禁止の屋上になぜ入口があるのか?

学校の屋上って立ち入り禁止の場合が多いですよね。

屋上への扉はあるけど鍵は児童や生徒に貸し出されない学校がほとんどだと思います。

ちなみに自分が通っていた小学校では、理科の授業で屋上にいきましたが、カラス除けなのかテグスが張り巡らされていました。

 

立ち入り禁止の理由としてすぐに思いつくのは、飛び降りや転落事故の防止です。

また、喫煙や暴力行為などが目につきにくいためその予防の意味合いもあります。

 

さて、これだけだと屋上にあがるための扉っていらない気がしますよね。

しかし、ほとんどの学校では屋上にあがるための扉が存在しています。

 

それは何故でしょう。

 

実は、平時と緊急時どちらも屋上に上がる必要があります。

 

まず、学校には高架水槽が設置されていることがあります。

学校のように多くの人が同時に水道を使用する施設ではタンクに水を貯めておき、そこから各蛇口に水が届けられます。

そのタンクを屋上に設置することで、上の方にある蛇口から下の方にある蛇口まで重力で簡単に水を運ぶことができます。

その高架水槽の点検や清掃のために屋上に上がる必要があります。

 

次にエアコンの室外機です。

ベランダに設置してある学校もありますが、ベランダのない学校では屋上に設置してあることもあります。

当然、室外機が故障したときに屋上に上がれませんでは困るので屋上に上がる必要があります。

 

次に意外と知られていないのが雨漏り対策のためです。

現在の学校はほとんどが鉄筋コンクリート製であり、経年劣化等によりひび割れが発生し、そこから雨漏りにつながっていきます。

塗装などによって修復することができるのですが、学校クラスの大きさになると数百万~1千万超えの費用になります。

当然そんな費用は簡単に捻出できないため、安価な(といっても数十万単位)防水シートを使った工事でしのぐことが多いです。

また、屋上にある排水溝には落ち葉などがたまるので定期的に清掃する必要もあります。

 

最後に災害時の避難場所としての利用です。

河川の氾濫や津波の際には少しでも高い場所に避難するとよいため、屋上に上がることができた方がよいのです。

 

 

いかがでしょうか。

立ち入り禁止でも入口が必要な理由はお分かりになりましたでしょうか。